看護部部署紹介
一般病棟 A病棟
A病棟は、心臓血管外科、循環器科、脳神経外科を中心とした急性期病棟です。心臓の弁置換術、バイパス術、心臓カテーテル、アブレーション、脳血管内手術などの治療を主に行っています。そのため手術や検査も多くHCUや手術室、血管撮影室、回復期リハビリテーション病棟などの他部署との連携も重要となる病棟です。
予定の入院だけでなく緊急の入院も受け入れ、心不全や脳卒中の治療も行っており、診療計画に沿って医師、看護師、コメディカルと協働し、チーム医療を提供しています。
また、退院後も安心して生活を送ることができるよう、入院時より退院に向けての支援を行っています。多職種でのカンファレンスを行いながら患者さんが早期に退院できるよう、ご自宅の療養環境の調整も行っています。看護学生の実習受け入れや定期的な勉強会を通して、職員のスキルアップにも力を入れており、お互いが成長できる環境づくりに取り組んでいます。
チームワークを意識しながら笑顔と優しさを絶やすことなく、スタッフ全員が力を合わせて、日々頑張っています。
一般病棟 C病棟
C病棟は消化器外科、消化器内科、整形外科をメインとし、その他に一般内科の患者を受け入れる急性期病棟となっています。
消化器外科・内科では肝胆膵から大腸全般をみています。内科的治療としては大腸ポリープ切除や吐血・下血の内視鏡治療が多く、外科的治療は胆嚢切除術や胃がん・大腸癌手術が多いです。術前から術後の管理まで学ぶことができます。またストーマ造設後の患者・家族指導、ストーマパウチの選択や皮膚ケアなど、看護師が主体となって実施していきます。
整形外科では上下肢の骨折に対する手術や、腰椎圧迫骨折の疼痛コントロールを行い、リハビリと協力して早期離床に取り組んでいます。予約入院だけでなく、緊急の入院を受け入れることも多く、他部署との連携も必要となる病棟です。
入院患者は高齢者が多く、何らかの介助を必要とします。そのため入院時からリハビリやMSWなどの他職種と協働して退院支援に取り組んでいます。日々のカンファレンスに加え、リハビリ見学の実施や訪問看護との合同カンファレンスなどを実施し、治療終了後早期に退院できるようスタッフ一丸となって取り組んでいます。
看護スタッフは20~30歳代メンバーを中心とし、明るく賑やかな病棟です。お互い声をかけ合い、一人一人にとって働きやすい職場環境作りを心掛けています。看護業務だけでなく、それぞれ趣味の活動にも積極的でプライベートも充実できる職場環境です。
HCU病棟
【 HCU(高度治療室)の紹介 】
当院の中核をなすHCUは、最も重篤な症例をケアする部署です。循環器内科の重症心不全や心臓血管外科・脳神経外科の手術後患者など、ハイリスクな状態の患者を受け入れています。ICUに匹敵する病態を扱い、先進の医療技術と看護スキルを提供しています。ここでは、患者の命を守るだけでなく、心のケアや生活の質の向上に尽力しています。
【 HCUの特徴 】
6床を有し、二交代制で勤務しています。スタッフの平均年齢は35歳で、男女比は均等です。チームワークが優れており、お互いが助け合いながら業務に取り組んでいます。
主に循環器内科、心臓血管外科、脳神経外科の手術後患者が多く入室します。ICUがないため、非常に深刻な症例にも対応し、コードブルー症例にも迅速に対処しています。超急性期から亜急性期まで、包括的な看護を提供し、多岐にわたる看護技術や知識を習得できます。
人工呼吸器、IABP、ECMOなどのME機器を使用し、高度な管理が求められます。CTやMRIの検査を除いて、すべての処置はHCU内で行われ、患者の安全と快適さを最優先に考えています。
平均の残業時間は約5時間で、ワークライフバランスを重視しています。定期的な研修を行い、時間内でスキルアップを図りながら、仕事とプライベートの調和を大切にしています。
また、術後管理、全身管理、人工呼吸器管理、補助循環管理、緊急事態への対応スキルなど、幅広いスキルが身につきます。毎月の勉強会も充実しており、未経験分野でもプリセプター制度を導入してサポートしています。患者とのコミュニケーションを大切にし、看護師としての成長とやりがいを実感できます。
医師や他部署との緊密な連携を重んじ、多職種との協力が可能です。最新の知識や技術を身につけることができ、HCUの看護に興味がある方は、ぜひ当病棟を訪れてみてください。
回復期 リハビリテーション病棟(B病棟)
回復期リハビリテーション病棟は、生命の危機を脱してもまだ、医学的・心理的サポートが必要な時期の患者さんを受け入れ、医療専門職がチームで集中的にリハビリテーションを実施し、心身ともに回復した状態で自宅や会社へ戻っていかれることを目的としています。
トイレへ行く、食事をとる、入浴をするなどの日常生活動作も退院を見据えたうえで大事なポイントです。この身体機能向上のために、訓練室だけでなく日々の生活の中でのリハビリテーションを大事にし、医師・看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・医療ソーシャルワーカー・栄養士・薬剤師が一丸となって患者さんの目標に向けた支援を行っています。
また、季節を感じられる展示作品作りにも取り組んでおり、リハビリの一環としつつも看護師が中心となって支援しながら作成、展示しています。
「自宅で不安なく過ごせる。」「出来るだけ入院前の生活が送れるようになる。」ということを念頭に患者さん・ご家族の思いに寄り添いながら支援を行っています。
看護方式はプライマリー・ナーシングと一部機能別で行っており、担当の看護師が責任を持って一人の患者さんの計画を立案し、カンファレンスの中心的役割として、医療者側と患者家族が同じ目標に向かって進めるよう調整をしています。
ワークライフバランスを大切にし、仕事とプライベートの両立がしやすい病棟です。
若手からベテランナースまで幅広い年齢層のスタッフが在籍しており、子育て中のママナースも活躍しています!
スタッフの経歴や性格、ライフステージも様々です。情報共有やコミュニケーションの取り方を工夫し、意見の言いやすい環境作ることで、多様なアイデアをケアに生かすなど、やりがいを持ちながら無理なく長く続けられる病棟運営を行っています。
外来・救急外来/内視鏡センター
-在宅療養を支援するために-
近年では、重症度の高い方が在宅療養される割合が高くなっておいり、外来に受診される方は、診療を受けるだけではなく、身体的支援・社会的支援・精神的支援など、外来部門に求められる支援も多様化しています。外来診療はもとより、看護師・医師・医療相談・地域連携他、多職種と連携し、地域の方々一人ひとりに適した支援を行っていきます。
救急外来では搬送された方々に適切な緊急度判断を行い、迅速な医療を提供しています。
救急での看護を充足させ、病棟とのシームレスな看護展開により、早期に社会復帰ができることを目標に質の向上に努めています。
一般外来、救急外来を問わず、患者さんを’地域生活者’であるという視点を持って、院内だけではなく、地域と連携し、目配り・気配り・心配りのある地域に愛される外来看護を目指しています。
■内視鏡センター
内視鏡センターでは、上部消化管、下部消化管のスクリーニング検査をはじめ、内視鏡的止血術、ポリペクトミー、消化管拡張術、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)、内視鏡的逆行性胆道膵管造影(ERCP)などの専門的な内視鏡治療を実施しています。
内視鏡検査・治療の実施件数は年間約3900件であり、内視鏡センターのスタッフは安全で苦痛のない検査・治療を提供できるように、内視鏡に関する専門的知識・技術の向上に日々努めています。
当センターを訪れる方々が、『ここで検査を受けて良かった』『友達にも紹介したい』と思っていただけるように、高いチームワークを持って、地域に開かれた内視鏡センターを目指しています。
独身、既婚、子育て中と、世代・環境の違う看護師が勤務しています。この違いにより、お互いに良い刺激や相互理解を育み、配慮できる環境になっています。この多様性を強みにして、様々な側面を持つ患者さんに寄り添っていきます。
手術室
手術室では消化器外科、整形外科、形成外科の手術、医療が専門性を求められ、手術手技も複雑かつ高度になっている中で、患者の安全をなによりも優先課題とし、ご本人やご家族に安心して手術を受けて頂けるよう、術者・麻酔科医と協力し合併症予防の取り組みなど、手術決定段階の外来からオリエンテーションや情報収集を行っています。
低侵襲手術を積極的に行っていく上で、手術看護学会への参加など、手術室チームとして、質の高い専門医療の実現を目標としています。
血管造影室
循環器内科、心臓血管外科、脳神経外科など、さまざまな診療科と連携を行い、血管疾患の診断・治療を行っています。血管撮影とは、X線透視装置とカテーテルを用いて血管の内部を画像化し、血管の形や大きさ、血流の状態などを観察し、血管疾患の診断や治療に役立てることが可能となります。
当院血管撮影室は2室あり、24時間365日、緊急症例にも対応しています。4名の血管撮影室看護師が在籍し、日々医師の治療サポートや患者様の看護に努めています。また、経験豊富な医師・臨床工学技士・放射線技師とチームを組んで、患者様に安全で安心な検査・治療の提供を行っています。
血管造影室の特徴
1.血管撮影室看護師
現在、4名(内2名はINEの資格保持)の看護師が在籍しています。INEとは「インターベンションエキスパートナース」の略で、カテーテルを用いる治療や検査に関して、高度な技術と専門的な知識を有する看護師に認められた資格です。
治療を行う際、INEが1人でもいることで、治療の精度と効率が向上すると言われています。INEの役割は、医師の指示のもと動くだけではなく、患者様のパートナーになることが求められています。患者様の不安を少しでも取り除くために、治療説明を十分に行い、コミュニケーションをとりながらケアを行っています。また、外来で血管撮影治療の予約が入った際は、カテ前訪問に伺い、治療当日までに少しでも不安軽減が出来るように努めています。治療後も患者様の部屋へ伺い、治療後の経過等を確認しております。病棟看護師とも連携し、患者様のスムーズかつ安全な治療提供が出来るように日々切磋琢磨しています。
2.経験豊富な医師・看護師・臨床工学技士・放射線技師がチームを組む
経験豊富な医師・看護師・臨床工学技士・放射線技師がチームを組んで、患者さんに安全で安心な検査・治療を提供しています。医師は、血管疾患の診断・治療の専門家であり、最新の知識と技術を駆使して、患者さんの治療にあたっています。臨床工学技士は、血管撮影装置の操作や画像解析を行う医療機器のスペシャリストです。血管撮影装置は、高価で複雑な機器であり、その操作には高度な技術と知識が求められ、常に最新の技術や知識を習得し、患者様に安全で質の高い検査・治療を提供できるよう努めています。放射線技師は、血管撮影装置の操作や画像解析を行い、血管疾患の診断や治療に欠かせない重要な役割を果たし、素早い検査と治療に繋げ、患者様の負担が少しでもかからないように努めています。
3.多様な血管疾患の診断・治療に対応
当院血管撮影室では、多様な血管疾患の診断・治療に対応しており、主な対象疾患は、以下のとおりです。
・心臓血管疾患(狭心症、心筋梗塞、不整脈、胸部・腹部大動脈瘤)
・末梢血管疾患(閉塞性動脈硬化症)
・脳血管疾患(脳梗塞、脳出血、脳動脈瘤)
また、当院では血管内手術の治療も充実しています。血管内手術は、外科的な手術と比較し、体への負担が少ない治療法として注目されており、当院では以下の血管内手術を実施しています。
・胸腹部ステントグラフト術
・脳動脈瘤コイル塞栓術
・頸動脈ステント留置術
・血栓除去術
■下記2022年度の治療件数
検査・治療内容 | 検査・治療内容 |
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CAG・PCI | 510件(内PCI:210件) |
アブレーション | 188件 |
EVT | 46件 |
CRT | 2件 |
下大静脈フィルター留置 | 2件 |
脳アンギオ | 80件 |
血栓回収術 | 18件 |
脳動脈瘤コイル塞栓術 | 件 |
頸動脈ステント留置術 | 件 |