
「ターミナリアベリリカは効果は本当にあるの?」
「数値で納得して選びたい」
「安全性や副作用も事前に知りたい」
ターミナリアべリリカ由来没食子酸は、食事由来のあとで効いてくる負担に賢く向き合うために注目される機能性関与成分です。
本記事では仕組み、エビデンス、公的情報の根拠、推奨摂取目安、注意点、食事との付き合い方、サプリ比較の見極めポイントまでを網羅。
はじめてでも実践に移せる知識を、やさしく解説します。
ターミナリアベリリカとはどんな栄養素?
ターミナリアべリリカ由来没食子酸は、南アジア原産の樹木ターミナリア・ベリリカ果実に多いポリフェノール(没食子酸)を精製した機能性成分です。
食事中の脂質分解酵素や糖質分解酵素の働きをゆるやかにし、食後の“上がりやすさ”に配慮したい人の栄養サポートとして用いられます。飲料・サプリなどで、食事と一緒に手軽に摂れるのが特長です。
日々の食事と併用しやすく、食後ケアを意識したい人の第一歩になりやすい成分です。機能性表示食品で採用例が多く、用法が明確な製品を選びやすい点も利点です。
- 食事と一緒に摂りやすい(飲料・サプリ形態が豊富)
- 脂質・糖質由来の“あと上がり”に配慮したい人の栄養サポート
- 機能性表示などで摂取目安が示されやすい
医薬品ではないため効果実感には個人差があり、食生活の改善と併用が前提です。体質や摂り方によっては違和感が出ることもあります。
- 即効性・治療効果は期待できない(健康食品の範囲)
- まれに胃腸の張り・ゆるさ等の自覚症状
- サプリ多用は栄養バランスを崩す恐れ/服薬中は医師・薬剤師に相談
ターミナリアベリリカの効果・効能
ターミナリアべリリカ由来没食子酸は、膵リパーゼやα-グルコシダーゼの働きを阻害し、食事に含まれる脂肪・糖の吸収をゆるやかにします。
ヒト試験では、食後の中性脂肪・血糖の上昇抑制が報告され、さらに12週間の摂取で内臓脂肪やBMIの低減を示した報告もあります。
尿酸については、関連するターミナリアベリリカ抽出物の臨床試験で血清尿酸の低下が示されています(成分規格は研究により異なる点に注意)。
どんな人におすすめ?
食後の数値が気になる健康な成人(疾病治療中は医師に相談)に向いています。特に「揚げ物や甘い物が好き」「外食が多い」「内臓脂肪やBMIを減らしたい」といった人の食生活サポートに。hc-refre.jp
- 食後の中性脂肪・血糖の上昇をおだやかにしたい
- お腹の脂肪(内臓脂肪)・BMIが気になる
- 尿酸値が高めで食後上昇をケアしたい(製品の成分規格を確認のうえ) 原料・素材ナビ-株式会社東洋新薬+1
1日の推奨摂取量(目安)
機能性表示食品で用いられる用量の例として、目的により目安が異なります。製品表示の摂取目安に従ってください。
| 目的・機能 | 目安摂取量(没食子酸として) | 摂取期間・条件の例 |
|---|---|---|
| 食後中性脂肪の上昇を抑える | 20.8 mg/日 | 食事とともに摂取 |
| 食後血糖の上昇をおだやかに | 20.8 mg/日 | 食事とともに摂取 |
| 内臓脂肪・BMIの低減を助ける | 41.6 mg/日 | 12週間継続、食事前 |
| 食後尿酸の上昇を抑える / 尿酸低下 | (研究により規格差) | 研究ごとに条件異なる |
上記は研究・届出例に基づく目安です。各製品で含有量・規格(“没食子酸○mg/日”等)が異なるため、必ずラベルの用法・用量を確認してください。機能性表示食品は医薬品ではありません。
- 消費者庁:機能性表示食品(制度・届出情報の検索や最新動向の把握に)健康美容EXPOニュース
- 届出公開例(糖脂リミットの機能性・設計量 20.8 mg/日)hc-refre.jp
- 学術論文:没食子酸のリパーゼ阻害・代謝関連エビデンス(in vitro/動物/ヒトの背景知見)PubMed
ターミナリアベリリカが含まれている食事
没食子酸(ガリック酸)はお茶・果実・ナッツなど植物性食品に広く含まれます。ただし可食状態での含有量は総じて少なく、機能性表示食品の目安量(例:20.8mg/日)を日常食だけで満たすのはやや難しめです
含有量の目安と「20.8mg」に達するための量
(分析値のレンジは産地・抽出法で変動。可食状態に近い単位で整理)
| 食品(可食・飲用形態) | 没食子酸含有量の目安 | 20.8mgに達する目安量 |
|---|---|---|
| 緑茶(抽出液) | 0.88–1.34 mg/100mL | 約1.55–2.36 L |
| ぶどうジュース(黒/緑) | 79–110 mg/kg ≒ 7.9–11 mg/100mL | 約190–260 mL |
| カシス(ブラックカラント) | 30–62 mg/kg(=3.0–6.2 mg/100g) | 約340–690 g |
| ブラックベリー | 8–67 mg/kg(=0.8–6.7 mg/100g) | 約310–2,600 g |
| くるみ(参考) | 約130 μg/g(=13 mg/100g)※報告例 | 約160 g |
| ターミナリア・ベリリカ果実(乾燥・参考) | 0.79–1.01%(乾燥重量あたり) | 2.1–2.6 g(乾燥) |
T. bellirica は日本の一般的な食材ではありません。可食状態の果実・飲料での値は品種・加工・抽出条件で大きく変わります。上表は目安としてお使いください。
- 飲料を活用:緑茶だけで満たそうとすると1.5–2.4Lと多いので、ぶどうジュース約200–260mLを組み合わせると実現性が上がります。
- 果実+ナッツの足し算:カシスやブラックベリーにくるみを加えると、1回の食事での総量を底上げできます。
- サプリ/機能性表示食品の併用:食事だけでの到達が難しい場合は、製品の没食子酸含有量(例:20.8mg/日)を確認し、食事と併用するのが現実的です。
おすすめの料理
- ぶどう+ベリー”ヨーグルトボウル:プレーンヨーグルトに冷凍カシス/ブラックベリーと“少量のぶどうジュース”で甘味づけ。くるみをトッピングして相乗的に。
- カシスのビネガードリンク:炭酸水200mL+カシスピューレ(または濃縮果汁)+ぶどうジュース少量。食事と一緒に。
- 緑茶ベースのスムージー:冷ました濃いめの緑茶200–300mLをベースに、冷凍ぶどうやベリーと合わせてブレンド。
一般食品に含まれる没食子酸は少量〜中等量。飲料(ぶどうジュース)+ベリー+ナッツを上手に組み合わせると“日常食での底上げ”が可能ですが、確実に目安量を摂りたい場合は機能性表示食品の活用が効率的です。
ターミナリアベリリカの関するQ&A
- ターミナリアベリリカの効果は?
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食事由来の脂肪・糖の吸収をゆるやかにし、食後の中性脂肪や血糖の上昇を抑える機能が報告されています。医薬品ではないため個人差はありますが、食事と併用する生活習慣ケアに向きます。
- どうやって働くの?
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膵リパーゼやα-グルコシダーゼなどの分解酵素の働きを一部阻害し、脂肪酸やブドウ糖の吸収速度を下げます。結果として食後の“急上昇”を抑え、数値コントロールの後押しをします。
- いつ飲むのが正解?
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目安は「食事と一緒」または「食前」。製品の表示(摂取タイミングと回数)に従うのが基本です。外食や脂っこい・甘い食事が多い時に合わせると、実践しやすく続けやすいです。
- 1日の目安量は?
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機能性表示食品では没食子酸として20.8mg/日がよく採用されます。体脂肪対策などで倍量の41.6mg/日を用いる製品も。含有量は製品差が大きいので、ラベルの「1日摂取目安」を必ず確認しましょう。
- 副作用や注意点は?
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健康食品のため重い副作用は稀ですが、体質や量によってはお腹の張り、軟便、胃もたれなどの自覚が出ることがあります。持病のある方、薬を使う方は事前に医師・薬剤師へ相談してください。
- 妊娠・授乳中はOK?
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妊娠・授乳中は安全性データが十分でないため、摂取は控えるか医師に相談を。まずは食事のバランス、間食や砂糖の量調整、食後の軽い運動など、非サプリの対策を優先するのがおすすめです。
- 薬との飲み合わせは?
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糖・脂質の吸収に関わる薬(α-GI、脂質吸収抑制薬など)や尿酸治療薬を使用中の方は、作用が重なる可能性に留意を。自己判断での併用は避け、かかりつけで「成分名」を伝えて確認しましょう。
- 何日で実感できる?
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食後の数値は単回でも変化が出る試験がありますが、体脂肪やBMIには8〜12週間以上の継続が目安です。過信せず、主食・脂質・間食の調整、歩数アップなど生活習慣とセットで取り組みましょう。
- 尿酸にも効くの?
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ターミナリアベリリカ抽出物では尿酸に関する報告もありますが、製品ごとに規格や用量が異なります。尿酸が気になる方は、医療の評価を優先しつつ、食事・体重・飲酒の見直しと併用してください。
- 食事だけで足りますか?
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没食子酸はお茶や果実にも含まれますが、20.8mg/日を食品のみで満たすのはやや難しめ。ぶどうジュースやベリー類を賢く使いつつ、確実性を求めるなら含有量が明確な製品の活用が現実的です。

