放射線科
画像診断機器(X線一般撮影、X線TV、CT、MRI、血管撮影など)を駆使し、患者さんお一人お一人に対して適切な画像検査を施行し、診断・治療方針決定に必要となる最善の画像を提供しています。
また常に救急医療に対応できる様24時間365日の勤務体制で業務しております。
私たちはこんな検査を
行っています
1 一般撮影・透視検査
レントゲン検査として知られているX線単純撮影です。X線発生装置からX線を発生させ、体内を透過するX線の吸収差を画像化しています。CT、MRIなどの画像診断が発達した現在でも、重要な役割を担っています。
当院はデジタル撮影システム(FPD装置)を導入しており、撮影画像は部位や目的に応じて最適な画像処理を行なっています。
X線透視検査とは、X線透過画像をモニターで確認しながら行う検査です。消化管造影(胃透視や注腸)検査や内視鏡を用いた胆管膵管の検査(ERCP)、特殊手技(PTCDやPTEGなど)検査、各種整復術(脱臼や骨折など)などをX線透視装置を使用して施行しています。
2 CT
CTは身体を中心に360°全方向からX線を照射し、検出器でデータを収集、処理することにより身体の断面を画像化する検査です。CT検査は数mm程度の病変を描出ができ、様々な疾患に対し検査が行われます。検査の際、ヨード造影剤を使用することで臓器に濃淡をつけ、より精密な検査も行なっています。
当院では最新のADCT(Area Detector CT)を導入しております、この装置は320列の検出器で最小0.5mmの幅で16cmを1回転で撮影します。そのため従来よりもより早く、より細かく、より広範囲の撮影ができる様になりました。冠動脈検査では数心拍撮影していましたが、最大1心拍での撮影が可能となりました。また頭部から足先まで高画質化により診断能が向上しました。
検査内容によっては収集したデータを断面として表示するだけではなく、臓器や病変の位置を立体的に表示する三次元画像などの画像表示も行なっております。
3 MRI
MRIは、身体を強い磁場環境下に置いた状態で高周波を当てることにより、体内から出る信号を受信し、多方向の断面画像や多種類の断面画像を得る検査です。放射線を使っていないので被曝はありません。当院では高磁場(1.5T)装置が2台稼動しています。検査部位は頭部から足先に至る全ての部位を対象としており、頭部の検査では梗塞や腫瘍などの様々な脳疾患の検索が20分程度、他部位の疾患についても40分程度の検査時間で行っています。
また、当院ではペースメーカーやICD等MRI対応の植え込み型心臓電気デバイス(CIEDs)が入った患者さんの検査も積極的に対応しております。
4 血管撮影検査
血管撮影は、手首、肘、足のつけ根(鼠径部)より動脈や静脈に細い管(カテーテル)を挿入し、目的部位に造影剤を流しながら撮影を行い、診断する検査です。また、施行手技や医療材料の進歩により診断に加えて血管内を治療する画像下治療(IVR)が日々実施されています。
当院では血管撮影装置が2台稼働し、循環器疾患では冠状動脈疾患に対する冠動脈インターベンション(PCI)、下肢動脈等末梢血管の閉塞や狭窄に対する末梢血管治療(EVT)、不整脈に対するカテーテルアブレーション治療、脳神経疾患では脳動脈等の頭部血管や頚部動脈の動脈瘤、狭窄に対するステント コイル 薬剤等による塞栓術や拡張術等の血管内手術を行なっています。